鱗滝の歩んだ年月は、深い悲痛と喪失の歴史でもあります。彼はこれまでに数多くの戦災孤児を引き取り、我が子のように慈しみながら鬼殺隊士へと育て上げてきました。しかし、彼が最終選別へと送り出した愛弟子たちの多くは、藤襲山(ふじかさねやま)から生きて帰ることはありませんでした。
| 弟子・関係者 | 特徴・関係性 | 最終選別の結末 |
|---|---|---|
| 錆兎(さびと) | ずば抜けた剣才を持つ少年。冨岡義勇の親友。 | 手鬼に日輪刀を折られ死亡。他の候補生全員を救う。 |
| 真菰(まこも) | 素早い身のこなしを誇る少女。鱗滝を父のように慕う。 | 手鬼の精神攻撃によって動揺し、手足を奪われ死亡。 |
| 冨岡義勇(とみおか ぎゆう) | 現・水柱。錆兎の犠牲により生き残り、実力で柱へ登り詰める。 | 生存。のちに炭治郎を狭霧山の鱗滝へ導く。 |
| 竈門炭治郎(かまど たんじろう) | 主人公。約2年の修業を経て大岩を斬り、手鬼を討ち取る。 | 生存。47年にわたる手鬼の怨嗟を断ち切る。 |
彼らの命を奪った元凶こそ、かつて江戸時代(慶応年間)に鱗滝自身が生け捕りにして山へ封じた異能の鬼「手鬼(ておに)」でした。手鬼は鱗滝への怨嗟から、彼の手製である「厄除の面(狐の面)」を目印にして歴代の弟子たち計13人を狙い撃ちにしていたのです。
何も知らず「生きて戻ってこい」と祈りを込めて持たせた厄除の面が、皮肉にも愛する弟子たちを死へと引き寄せる目印になっていたという事実。炭治郎に巨大な岩を斬る試練を与え、選別へ行かせまいと頑なに阻んだのは、これ以上我が子のような弟子を失いたくないという痛切な親心でした。
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