プロ野球ファンと株式投資家の行動様式には、驚くほどの共通点が存在します。両者とも、自らの意志ではコントロールできない「他者の結果」に強い情熱とリソースを注ぎ込んでいる点です。
ファンは監督の選手起用や選手の打席結果を直接操作することはできません。投資家もまた、企業の業績開示や大口機関投資家の売買動向を左右することは不可能です。自分にはどうにもできない不確実性の前で立ち尽くすとき、人は言葉に縋ります。「期待してまっせ」というフランクな一言は、結果に対する恐怖を薄め、同じポジションを取る仲間同士の連帯感を生み出す心理的な防壁なのです。
サンスポが報じたパナソニック野球部休部における西武・潮崎哲也シニアディレクター補佐(SA)の「大きく育てていただいて感謝の気持ち」という言葉のように、スポーツの世界には常に歴史の節目と育成の苦悩が付きまといます。ファンも投資家も、そうした浮き沈みの激しい物語を外側から見守りながら、自らの期待を託し続けています。
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