クワガタのメスを手にして最初に確認すべき部位は、背中を覆う「上翅(じょうし・エリトラ)」です。オオクワガタのメスには、翅の付け根から末端に向かって、誰が見てもはっきりと視認できる美しい縦スジ(条線)と、そこに整然と並ぶ「上翅の点刻列」が存在します。
これに対し、野外で最も混同しやすいコクワガタ メスの上翅は、全体的に平滑でスジがほとんど目立ちません。光を反射させた際、コクワガタは均一にぼんやりと光を返しますが、オオクワガタは溝に沿って光が規則的に屈折します。また、ヒラタクワガタ メスの上翅も縦スジが極めて薄く、全体に細かい点刻が均一に広がっているため、しっとりとした上品なツヤ消し感を放ちます。
もうひとつ注意したいのが、小型のスジクワガタ 判別です。スジクワガタのメスにも明瞭な縦スジがありますが、スジクワガタのスジはオオクワガタよりもさらに溝が深く、翅の幅がスリムで全体にやや茶褐色を帯びる傾向があります。背中の彫刻パターンの違いは、ルーペを使えば一目瞭然の判別基準となります。
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