チェーンが外れる原因は、乗っている自転車の構造によって根本的に異なります。日常の足として酷使されるシティサイクル(ママチャリ)と、精密な多段ギアを搭載したスポーツバイクでは、チェックすべきポイントが対極に位置します。
シングルギアや内装変速が主流のママチャリ修理において、頻出する原因はチェーンテンションの低下です。ママチャリにはディレイラー(変速機)が存在せず、後輪のハブ軸を後ろに引っ張ることでチェーンの張りを保っています。しかし、長年の振動や段差の衝撃でハブナットが緩むと、車輪が前方にずれ、チェーンがだらりと垂れ下がります。チェーンケースの内部で上下に15〜20mm以上揺れるほど緩んでいる場合、道路のわずかな段差を通過しただけでも容易に脱落します。
一方で、外装変速を備えたスポーツ車におけるロードバイク変速不調の主因は、ディレイラー調整の狂いとディレイラーハンガーの変形です。リアディレイラーの可動範囲を制御する「ロー側・トップ側のリミットネジ」の調整が狂っていると、ギアを変えた瞬間にチェーンがスプロケットを飛び越え、ホイールのスポーク側やフレームの隙間に激しく噛み込みます。また、駐輪時の転倒で変速機を取り付けるハンガーが内側にわずか2〜3度曲がるだけでも、チェーンラインが斜めになり、特定の段数で確実にチェーン落ちが発生します。
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