親づるの摘心が完了すると、数日から1週間ほどで各葉の付け根から子づるが勢いよく伸び出します。ここで必須となるのが継続的な「整枝作業」です。
子づるの選定と配置
伸びてきた子づるの中から、太さが均一で節間が詰まっている強い蔓を3〜4本選びます。細すぎる蔓や徒長した蔓は株元から早めにハサミで剪定します。選んだ子づるは、風で絡まないよう等間隔に放射状または一方向(畝の進行方向)へ誘引し、敷き藁や専用の蔓留めピンで地面に固定します。
孫づる(側枝)の芽かきルール
子づるが伸びると、その葉腋からさらに「孫づる」が発生します。この孫づるの処理方法が糖度向上と果実肥大を分けます。
- 着果節位より下の孫づる(根元から10節目付近まで): すべて小さなうちに手で摘み取ります。ここに孫づるを茂らせると風通しが悪くなり、養分が分散します。
- 果実がつく節位の孫づる: 花落ちや変形を防ぐため、必ず除去します。
- 着果節位より先の孫づる: 放任するか、葉を1〜2枚残して先端を止めます。果実が肥大する後半期には十分な葉面積(光合成工場)が必要となるため、適度に孫づるを残して日照を確保します。
着果節位の選定と人工授粉
子づるの1番花(5〜7節目)や2番花(10〜12節目)に咲く雌花は、子房が小さく皮が厚くなりやすいため摘花します。狙うべきは、草勢が安定し十分な葉数が確保された子づるの15〜20節目(大玉は18〜22節目)に咲く3番花前後の雌花です。
開花当日の朝、午前8時〜9時までに人工授粉を行います。当日開いた雄花を摘み取り、花びらを取り除いて露出させた雄しべの花粉を、雌花の柱頭へ優しく均等にこすりつけます。気温が30度を超えると花粉の活性が急激に低下するため、涼しい朝のうちに作業を終えることが受粉成功率を高める要点です。受粉が成功すると、2〜3日後にはピンポン玉サイズへと膨らみ始めます。
Tags: