日本の標準的な集合住宅における洗面所スペースは、およそ2畳(約3.3平米)前後に設計されるケースが大半を占めます。この限られた区画内に、洗面化粧台、洗濯機用防水パン、脱衣カゴ、タオル収納がひしめき合っています。床に収納ワゴンを置けばドアの開閉や足の踏み場を圧迫し、突っ張り棒タイプのランドリーラックを設置すれば圧迫感から採光や通風が損なわれるという二律背反が存在していました。
そこで浮上したのが、洗濯機本体のスチール側面を活用する「空中ストレージ」の発想です。洗濯機と壁の隙間は、多くの家庭でわずか10〜20cm程度しかありません。これまでは埃が溜まるだけの死角だったこのゾーンに、強力なマグネットを貼り付けるだけで、手を伸ばせば0秒で届く「洗剤置き場」や「ハンガー収納」へと生まれ変わります。重力に逆らって床から浮かせる構造は、床掃除のたびに物を動かす手間を完全に排除します。
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