大学の閉幕が迫る一方で、学校法人恵泉女学園の存続は恵泉女学園中学・高等学校(東京都世田谷区)へと託されています。中高大一貫教育の頂点であった大学組織を切り離す経営判断は、初等・中等教育にリソースを集中投下するための戦略的撤退でもありました。
世田谷の中学・高校では、河井道が定めた「聖書・国際・園芸」の全人教育が今なお堅固に息づいています。土に親しみ、平和を希求し、語学を通じて世界に目を向けるカリキュラムは、中学受験市場において独自の存在感を放ち続けています。
大学の有機農場で培われたノウハウや種苗、研究アーカイブをいかに中高の教育現場へフィードバックし、地域市民社会と接続していくのか。学園のブランドアイデンティティを縮小再生産に終わらせず、新たな学習共同体として再定義できるかが試されています。
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