しんぱち食堂の収益モデルを強固にしているのが、時間帯ごとの客層コントロールです。その要となるのがオープンから午前11時まで提供される「朝定食」です。
朝の時間帯は、「朝じゃけ定食」「朝さば定食」「朝いわし定食」などが500円, 600円台(税込)という破格の設定で提供されます。一般的なカフェのモーニングセットと同等の価格帯で、炭火で焼いた魚、炊き立てのご飯、出汁の効いた味噌汁、漬物が揃う贅沢は、出勤前のビジネスパーソンにとって心強い味方です。十条店のような生活圏では高齢者層の利用も目立ち、CoCoLo新潟店では新幹線利用客の朝食需要を独占する構図が生まれています。
もう一つの強力な武器が、定食注文者限定で利用できる「生ビール割引」です。アサヒスーパードライなどの生ビール中ジョッキが、1杯165円(税込)前後という驚異的な価格で提供されます。仕事帰りに焼き魚定食を頼み、焼き上がりを待つ間に小鉢をアテに生ビールを1杯、定食が届いたらもう1杯飲むという「せんべろ定食スタイル」が定着しています。この巧みな価格設計が、夜のアルコール需要を居酒屋から奪い取る原動力となっています。
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