なぜこの言葉は、令和のネット空間でも廃れないのか。その本質は、ネットスラングとしての「使い勝手の良さ」にある。
心理学的に見れば、このフレーズは「気まずい状況をユーモアで乗り切るための防衛機制」として完璧な構造を持っている。男性が姿勢矯正ベルト、心拍計付きのチェストストラップ、あるいはランニング用の給水ベストを着用した際、鏡に映る姿はどうしてもブラジャーを彷彿とさせることがある。周囲から「それ何?」と突っ込まれたとき、真面目に製品スペックを解説すればするほど気まずい空気が漂う。
そこで「大胸筋矯正サポーターだよ!」と返す。この一言により、当惑は一瞬で笑いへと変換される。自虐と開き直りを高い次元で成立させるマジックワードなのだ。スマートウォッチと連動する生体センサーなど、上半身に装着するウェアラブルデバイスが日常化した現代社会だからこそ、この言語的逃げ道の需要はむしろ増大している。
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