物語は、海外旅行専門のツアーコンダクターとして働く毛利未来が、裕福なエリート男性を捕まえて過酷な境遇から抜け出そうと奮闘する場面から幕を開けます。そんな彼女のもとに、長年音信不通だった義父・安造の急死の知らせが届きます。遺産目当てで駆けつけた未来を待ち受けていたのは、ボロボロの一軒家と、互いに素性をよく知らない3人の異母・義理の兄たち(虎男・竜男・鷹男)でした。
弁護士から告げられた遺産相続の条件は、「4人がこの家で1年間仲良く同居すること」。遺産欲しさに渋々始まった共同生活は、朝の洗面所争いから家事分担、金銭トラブルに至るまで衝突の連続でした。特に短気で口の悪い虎男と、見栄っ張りでプライドの高い未来は顔を合わせるたびに罵倒し合いますが、未来が仕事先で理不尽なトラブルに巻き込まれた際、虎男はトラックを飛ばして体当たりで彼女を救い出します。
物語の中盤、未来はついに理想の資産家・片桐守からの求婚を取り付け、念願の「玉の輿」の切符を手に入れます。しかし、結婚の準備が進むにつれ、毛利家を出て行くことへの言いようのない寂しさと、いつも荒っぽく自分を守ってくれた虎男への本当の気持ちに気づき始めます。虎男もまた、未来の幸せを願って笑顔で送り出そうと努めるものの、心身ともに限界を迎えていました。
迎えた最終話、豪華な結婚式場の控え室でウェディングドレスを着た未来は、ある重大な決断を下します。血縁のない兄妹という境界線、世間体、そして自分が本当に求めていた「温もり」の正体。未来が式の会場を飛び出し、トラックの前に駆けつけるクライマックスは、平成ドラマ史上に残る名シーンとして語り継がれています。結末では、莫大な遺産など初めから存在しなかったという安造の狂言が明かされますが、4人が手に入れたものは、金銭では決して買えない「家族」という名の揺るぎない絆でした。