神威が初めて読者の前に姿を現したのは、週刊少年ジャンプに掲載された空知英秋氏による原作漫画第211訓「財布は尻ポケットに入れるな」(コミックス25巻収録)でした。アニメーションとしては、サンライズ制作によるテレビアニメシリーズ第139話(同タイトル)にて初映像化を果たしています。地下歓楽街・吉原桃源郷を支配する夜王・鳳仙の館へ足を踏み入れる包帯姿の不気味なシルエットが、すべての始まりでした。
初登場時の神威は、顔全体を幾重もの包帯で覆い、日光を避けるための番傘を手に携えた姿で描かれました。普段は糸目で人懐っこい笑みを浮かべていながら、自らの基準に満たない者や意に沿わない部下を一切の躊躇なく惨殺するサイコパス的二面性は、従来のジャンプ系バトル漫画のライバル像とは一線を画していました。妹である神楽と同じ夜兎族の特質を持ちながら、精神性は正反対という設定が、読者に強烈なサスペンスを与えたのです。
アニメ第139話の放送当時、声優・日野聡氏による穏やかで柔らかなトーンと、命を平然と奪う狂気的なアクションのコントラストは、視聴者の間で大きな話題となりました。日野氏の卓越した演技力によって、「笑顔で人を殺す戦闘狂」という神威のアイデンティティは決定的なものとなりました。
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