Q1: 「風に吹かれて」の日本語訳は野上彰のバージョン以外にも存在するのですか?
A1: はい、存在します。高石友也や忌野清志郎など、多くのミュージシャンが独自の解釈による訳詞を発表しています。しかし、ピーター・ポール&マリーの公式日本盤レコードや楽譜集に採用され、教科書や合唱曲を通じて一般に最も広く親しまれた定訳のベースを築いたのは野上彰です。
Q2: 野上彰の代表作である『阿波祈祷文』はどのような内容ですか?
A2: 晩年に書かれた長編の反戦詩です。阿波弁を用いて、戦場に散った若者たちの無念や、地球を破壊し尽くす戦争の不条理を告発しています。土着的な民衆の言葉で世界大の平和を祈念した特異な構成を持ち、近年の地唄化によって現代の舞台芸術としても再脚光を浴びています。
Q3: なぜフランス文学者である野上彰がアメリカのフォークソングを訳したのですか?
A3: 野上は純文学の詩作にとどまらず、戦後を通じて児童文学、童話、海外ポピュラー音楽など幅広い翻訳活動を行っていました。言葉のリズムと詩的平明さを両立できる稀有な表現者として音楽出版社やレコード会社から厚い信頼を寄せられていたため、世界的潮流となっていたディランの楽曲の訳詞を託されました。
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