宇陀の地は、『日本書紀』の推古天皇の時代に日本で最初の「薬猟(くすりがり)」が行われたと記されるほど、薬草と深い縁で結ばれています。江戸時代には薬種問屋が軒を連ね、森野旧薬園をはじめとする薬草栽培の拠点が築かれました。この独自のヘルスツーリズムの土台の上に建設された温浴施設が、日帰り温泉施設「あきののゆ」です。
万葉集の歌人・柿本人麻呂が「東の野にかぎろひの立つ見えて…」と詠んだ阿騎野(あきの)の地に佇む同施設は、単なる公衆浴場の枠組みを超え、健康増進と伝統文化の継承を掲げる複合施設として整備されました。山林に囲まれた静寂な環境は、喧騒を離れてリラクゼーションを求める都市部住民にとって格好の退避先となっています。
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