新宿駅東口および新宿三丁目一帯は、日本の家電量販史において幾多の栄枯盛衰が刻まれた街です。かつて「カメラはスライド、安さは東京新宿西口〜」と歌われたヨドバシカメラの西口拠点に対し、東口の顔として長年親しまれていたのが「さくらや」でした。しかし、激化する価格競争と事業再編の波に押され、2010年春にさくらや新宿駅前店が惜しまれつつ閉店。東口の商業地図は大きな転換点を迎えます。
その空白地帯に2012年、家電とファストファッションの異色コラボレーションとして誕生したのが「ビックロ ビックカメラ新宿東口店」でした。有楽町店を上回る最大規模の売場面積を誇り、国内外の買い物客を熱狂させた同店でしたが、2022年6月に10年間の定期建物賃貸借契約満了に伴いパートナーシップを解消。ユニクロが退去した後のフロアをビックカメラが全面改装し、自社単独の旗艦店「ビックカメラ新宿東口店」として再出発を切りました。
単独化にあたり、同店が打ち出したのは「専門性の深化」と「生活提案型フロアの再構築」です。アパレルとの混成空間から、最新デジタル家電、ビューティー家電、酒類、ドラッグ&コスメ、スポーツ用品に至るまで、都市生活者の日常と旅行者の非日常ニーズを1棟で完結させるレイアウトへと大きく舵を切りました。
Tags: