シンデレラ体重を長期間維持することの臨床的リスクは、外見上のメリットをはるかに上回ります。20代から30代にかけての極端な食事制限は、骨密度の形成期において致命的な影響を及ぼします。エストロゲンの分泌低下を招き、無月経や早期閉経様症状、さらには20代・30代でありながら高齢者と同等の骨粗鬆症を発症する症例が相次いで報告されています。
近年、CareNet.com等で報告されているチルゼパチドをはじめとする新規肥満治療薬のリアルワールドエビデンスでも、減量に伴う「除脂肪組織の喪失率」が重要な論点として浮上しています。適切な運動を伴わない急激な体重減少では、減少重量の約25%〜40%が筋肉組織から奪われます。その結果、基礎代謝量が永続的に低下し、以前と同じ食事量でも脂肪ばかりが蓄積する「サルコペニア肥満」へと陥る悪循環が引き起こされます。
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