横浜流星にとって、特撮の現場は厳格な学校であり、表現者としての土台そのものだった。2014年2月から翌年2月まで放送された『烈車戦隊トッキュウジャー』への出演が決まった当時、彼は高校生。極真空手で世界一(第7回国際青少年空手道選手権大会13・14歳男子55kgの部優勝)に輝いたバックボーンを持っていたものの、俳優としての将来像はまだ定まっていなかった。
朝4時起きが続く過酷な撮影スケジュール。監督やアクション監督から浴びせられる厳しい叱責。1年間にわたって同じ役を掘り下げ、仲間と寝食を忘れて物語を紡ぎ出すプロセスが、青年の内面に火をつけた。「お芝居の楽しさと難しさを骨の髄まで叩き込まれた」と後に述懐している通り、現場での試行錯誤こそが役者としての原点となった。特撮の現場を単なる登竜門としてやり過ごすのではなく、己の人生を賭ける覚悟へと昇華させたことが、現在のストイックな役作りの源流にある。
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