サビのクライマックスへと向かう直前、聴く者の涙腺を刺激するのが「思い出はいつの日も雨」という研ぎ澄まされたフレーズです。この短い一行には、日本語特有の湿り気と美意識が凝縮されています。
晴れやかな青空の記憶ではなく、なぜ「雨」なのか。雨という自然現象は、過去の美しかった時間と、失恋によって灰色に閉ざされた現在の心象風景を同時に可視化します。さらに、その直後に続く「見つめ合うと素直にお喋り出来ない」という素朴かつ瑞々しい告白。感情が押し寄せる様を大波に見立てた「津波のような侘しさに I know..気付いてる」への劇的な展開は、日本語の持つ叙情性と洋楽的フロウが見事に結実した傑作の証左です。
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