上流階級の血を引きながら育った和津が伴侶に選んだのは、当時まだ無名で極貧生活を送っていた若手俳優の奥田瑛二でした。1979年の結婚当初、周囲からは格差婚と囁かれましたが、和津は持ち前のバイタリティで夫を支え、奥田を日本を代表する主演俳優、そして国際映画祭で受賞を重ねる映画監督へと押し上げました。
現在70代後半を迎えた奥田瑛二は、旅番組のロケ中にふと家族の歩みを振り返り、感極まって涙ぐむなど、妻や娘たちへの深い敬愛を隠しません。その強固な家庭環境を支えているのが、和津が主導する徹底した対話文化です。
和津は早くから終活の重要性を訴え、夫や娘たちを交えた定期的な「家族会議」を実施しています。病気になったときの延命治療の希望や、遺産整理、どのような見送り方を望むかまで、タブー視されがちな話題を全員が健康なうちにオープンに語り合います。死を直視することで日常への感謝を深めるこの試みは、名門の重圧を乗り越えてきた彼女ならではの実践的哲学といえます。
Tags: