「道の駅かでな」のアイデンティティは、一般的な道の駅が持つ地場産品販売機能だけでは語り尽くせない。最上階である4階展望場からは、国道58号を挟んで広大な嘉手納飛行場の滑走路がダイナミックに広がる。連日のように離発着を繰り返す米軍戦闘機や大型輸送機を間近に視認できるこの空間は、全国の航空ファンや報道機関、さらには平和学習に訪れる修学旅行生にとって代替不可能な観察地点として機能してきた。
施設3階には嘉手納町の歴史や基地がもたらす騒音・安全上の負担を客観的資料で伝える学習展示室が併設されている。つまり、同施設は「観光立寄所」「地域振興のエンジン」「基地問題の現実を照射する現場」という三面性を持つ。新たな管理主体の選定にあたっては、単なる物販の採算性だけでなく、この重層的な公共的使命をいかに毀損せずに引き継げるかが極めて重要な審査基準となる。
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