3時のヒロインがブレイクを果たした起点には、計算された緻密なコント構成力がありました。2019年のTHE Wで披露した「アッハーン」のネタは、リズミカルなテンポ感と洋楽ポップスに合わせた絶妙な身体表現が審査員と視聴者の心を即座に掴み、彼女たちを一躍トップスターへと押し上げました。当時、ツッコミとプロデュースを担う福田麻貴、愛嬌と圧倒的な歌唱力・ビジュアルインパクトを放つゆめっち、そして演劇仕込みの豊かな表現力を武器にするかなでの3人は、まさに三者三様の役割分担を完成させていました。
しかし、ブレイク直後のバラエティ番組ラッシュは過酷を極めました。1日に何本もの収録をこなし、深夜ロケから早朝生放送までを駆け抜ける生活は、メンバーの心身に多大な負荷をかけていきます。消費されるバラエティのサイクルの中で、彼女たちは単なる「ひな壇芸人」にとどまらない、独自の生存戦略を模索せざるを得ない転換期を迎えることとなりました。
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