摘心において最も失敗が多いのが、「いつ切るべきか」という時期の誤認です。早すぎても株の体力が奪われ、遅すぎると無駄な養分を浪費してしまいます。基準となる摘心タイミングは、定植から約2週間が経過し、株が完全に根付いて本葉5〜6枚をしっかりと展開した瞬間です。
なぜ本葉5〜6枚なのか。その理由は、子づるの発生位置と勢力の均一性にあります。スイカの苗は、本葉の付け根(葉腋)からそれぞれ側枝を伸ばします。下位(1〜2節目)から出る子づるは根元に近すぎて細く弱々しい傾向があり、逆に上位(7節目以降)から出る蔓は勢いが強すぎてコントロールが難しくなります。本葉5〜6枚を残して成長点を摘心すると、3〜5節目あたりから出る太さが揃った充実した子づるを3〜4本確保できるようになります。
作業の手順は極めてシンプルです。晴れた日の午前中に、消毒した清潔な園芸ハサミを用い、本葉5枚目または6枚目のすぐ上にある生長点の先端を切り落とします。曇天や雨の日に切ると、切り口から細菌が侵入して軟腐病などの感染源になるため、日差しがあって切り口が速やかに乾燥する天候を選ぶことが鉄則です。
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