ステージ音響や撮影照明の世界で「順逆(じゅんぎゃく)」と呼ばれるこの技法は、床に置いた長い延長コードや極太の電源ケーブルをまとめる際の究極形です。一般的な円形巻き(順巻き)を連続して行うと、円を作るたびにケーブルが1回転(360度)ねじれます。これを5回繰り返せば1800度のねじれが蓄積し、次に使うときに激しく波打ち、結び目ができてしまいます。
「順巻き逆巻き」では、1回目の輪を通常通り時計回りに作ったら、2回目の輪は指先でケーブルを反時計回りに半回転ひねりながら、輪の裏側を通すように重ねます。時計回りの輪(正)と反時計回りの輪(負)が交互に並ぶため、ケーブルを端から引っ張り出した際に、ねじれが即座にキャンセルされて真っ直ぐに伸びます。見た目も完璧な同一径のリングが積み重なるため、プロの機材庫のような整然とした美しさを演出できます。
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