なぜ『今日から俺は!!』の笑いは、これほどまでに幅広い層の心を掴んで離さないのか。その根底には、原作への深いリスペクトと、福田雄一監督による緻密な「間(ま)」の演出があります。
単に奇抜な顔をして叫ぶだけでは、視聴者はすぐに食傷気味になってしまいます。本作が秀逸なのは、80年代ツッパリカルチャーの硬派な男気や泥臭い友情をアクション部分でしっかりと描き切っている点です。骨太な格闘シーンで緊張感を極限まで高めておき、その直後に三橋の卑怯な手口や、間の抜けた台詞を投下することで、緊張と緩和の落差による爆笑が生まれます。
また、小栗旬、山田孝之、山﨑賢人といった日本映画界の主役級キャストが、第1話の床屋の店主役や最終話のヤクザ役など、ほんの数十秒のチョイ役(カメオ出演)として登場する贅沢さも視聴者を飽きさせない大きな仕掛けでした。
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