日焼け止めを塗る上で最もストレスとなるのが「顔が不自然に青白くなる白浮き」と、ベースメイクを重ねた際に発生する「消しゴムのカスのようなモロモロ(スカミング)」です。これらは製品のタイプごとに発生メカニズムが全く異なります。
まず白浮きに関して、エッセンスとジェルの双方が紫外線吸収剤メインの処方であれば、どちらも基本的には透明に仕上がります。しかし、近年の「トーンアップUV」に代表される酸化チタンや酸化亜鉛などの紫外線散乱剤がブレンドされている製品の場合、ジェルのほうが均一に伸ばしやすい反面、ポリマーが乾くスピードが速いため、素早く馴染ませないとキワに白筋が残りやすくなります。エッセンスは油分が散乱剤の粉体をなめらかに分散させるため、肌のアラを飛ばしながら内側から発光するような自然なツヤ肌に補正する能力に優れています。
一方、ファンデーションとの重ね塗りで生じる「モロモロ」については、ジェルタイプが圧倒的に不利な傾向にあります。ジェルをプルプルに固めている増粘ポリマーは、乾くとごく薄いプラスチックのような網目膜を作ります。この上から油分やシリコーンを多く含むリキッドファンデーションや下地を強い摩擦で擦り込むと、ジェル膜が物理的に破壊され、凝集してカスとなって剥がれ落ちてしまうのです。エッセンスタイプは乳化膜がベースメイクの油分となじみやすいため、スキンケアの延長線上でファンデーションを強固に密着させ、モロモロの発生を大幅に抑え込むことができます。
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