鼻水が粘り気を帯び、黄色い粘液や緑がかった不透明なドロドロ状に変化したとき、体内では激しい炎症戦が繰り広げられています。この粘液の変色は、体内に侵入した細菌やウイルスを貪食した白血球(好中球)の残骸と、好中球に含まれるペルオキシダーゼという緑色の酵素が大量に混ざり合っていることを証明しています。
風邪をこじらせた後にこの状態が1週間以上続く場合、単なる鼻炎から副鼻腔炎へと進行している可能性が極めて濃厚です。副鼻腔とは鼻腔を取り囲む顔面の骨の中にある空洞(上顎洞、篩骨洞など)を指します。風邪による粘膜の腫れで鼻腔と副鼻腔をつなぐ自然孔が塞がると、空洞内部に膿が閉じ込められ、換気と排泄が停止して病原菌が急激に繁殖します。
これが慢性化すると、いわゆる蓄膿症(慢性副鼻腔炎)へと移行します。黄色い粘稠性鼻汁だけでなく、悪臭を伴う鼻呼吸、眉間や頬の鈍い痛み、下を向いたときに増悪する頭重感、さらには鼻水が喉の奥へと流れ落ちる後鼻漏による慢性の咳や痰を引き起こします。放置すると嗅覚障害を招くリスクがあり、早期の消炎処置が欠かせません。
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