決算短信が適時開示サービス(TDnet)にアップロードされた直後、Yahoo!ファイナンスの三菱商事個別銘柄スレッドは凄まじい勢いでスクロールしていきます。1分間に数十件ものコメントが書き込まれる状況は、市場の関心がこの1社に集中している証拠です。しかし、そこに並ぶ言葉の大半は感情的な殴り合いに近い様相を呈しています。
同時に開くPTS夜間取引の板では、売り気配が突如として切り下がり、直近の終値から3〜5%安の水準で約定が成立。これを見た個人の動揺が掲示板へ「大暴落」「逃げ遅れた」といった投稿として即座にフィードバックされ、さらなる投げ売りを誘発する負のフィードバックループが形成されます。
夜間PTSは日中の東証に比べて流動性が極端に低く、数千株の成り行き注文が入るだけで価格が数パーセント吹き飛ぶ構造的脆弱性を抱えています。機関投資家の本尊が不在の夜間市場で生じる価格乖離は、翌朝の東証現物市場が開いた瞬間に機関の分厚い買い板によって埋め戻されるケースが珍しくありません。板の薄さゆえのノイズをトレンドの転換と誤認することが、個人投資家が最も陥りやすい落とし穴です。
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