スキャンダル以降、民放キー局のプライム帯において「福士蒼汰の姿を見かける機会が減った」という声がネット掲示板やSNSで増加しました。一部のゴシップ誌は「2番手・3番手への降格」「キャスティングボードからの除外」と煽り立てました。しかし、冷厳なデータとキャスティング実態を照らし合わせると、別の構図が浮かび上がります。
当時、福士が主演を務めたサスペンスドラマ『愛してたって、秘密はある。』(2017年)や、報道後の『4分間のマリーゴールド』(2019年)、『DIVER-特殊潜入班-』(2020年)は、視聴率の面で爆発的な数字を残すには至りませんでした。テレビ局の制作サイドが直面していたのは、熱愛への嫌悪感というよりも、「作品のターゲット層と本人のパブリックイメージの乖離」という構造的な課題でした。
過密なスケジュールでキラキラした役柄を量産するフェーズを終え、制作側も所属事務所も、次の一手を模索していました。単独主演でプレッシャーを背負い続けるよりも、あえて助演や劇団☆新感線の舞台『髑髏城の七人 Season月』といった舞台公演に軸足を移す選択は、業界内では「格下げ」ではなく「演技者としての筋力強化」と捉えられていたのです。
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