天王寺駅は、JR各線、Osaka Metro御堂筋線・谷町線、近鉄南大阪線(大阪阿部野橋駅)、阪堺上町線が交差する関西屈指のハブターミナルです。1日の乗降客数が数十万人に達するこの巨大ステーション周辺は、かつて百貨店主導の街でした。そこへ2011年に誕生したのが「あべのキューズモール」です。
モール開業当初からキーテナントとして地下1階の広大な区画を占めるビックカメラは、従来の「駅前タワー型家電量販店」とは一線を画す実験場でした。梅田のヨドバシカメラや、御堂筋・千日前交差点にそびえるビックカメラなんば店のような8〜9フロア構成は、専門性が高い反面、上下階の移動に時間を要します。一方、あべの店はエスカレーターやエレベーターの待ち時間なしに日用品、消耗品、最新ガジェットまでを水平移動だけで見渡せる売場を実現しました。この構造が、阿倍野・天王寺エリアの買い物動線を劇的に変える契機となりました。
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