ペドリに代わって前線に組み込まれたのがミケル・オヤルサバルでした。この起用は単なるポジションの穴埋めではなく、前線からの守備ブロックを完成させるための精密なパズルピースでした。
フランス代表の最終ライン、とりわけセンターバック陣からの縦パスを遮断するには、90分間を通じて高いインテンシティでボールホルダーを追い込み続ける運動量が求められます。オヤルサバルは相手のパスコースを背中で消しながら寄せる技術に長けており、相手のアンカーに対するプレッシャーを緩めません。この献身性こそが、無敵艦隊の先発メンバーにバランスをもたらす鍵となりました。
さらにオヤルサバルは、中央でのポストプレーからサイドへの展開、そしてボックス内への鋭いダイアゴナルランまでこなす戦術的柔軟性を備えています。ボール保持率を高めることだけに固執せず、失点リスクを最小限に抑えつつ泥臭くゴールへ迫る設計において、彼の存在は不可欠でした。