60代女性のカットにおいて技術的な難所となるのが、頭頂部の分け目から後頭部にかけて生じる「つむじ割れ」のカバーです。毛流れが固定化し、地肌が白く透けて見える現象は、老け見えの決定打となります。
この問題を解消するため、実力派スタイリストは頭頂部を放射状にカバーするゾーンセクションを採用します。分け目をあえて曖昧にする「ジグザグパート」を取り入れ、つむじの上から重なるように短い毛束(インナーレイヤー)を配置。この短い毛束がクッションの役割を果たし、上から被せる髪を根元から力強く押し上げます。
さらに、カットだけで立ち上がりが維持できない直毛や軟毛に対しては、頭頂部のゾーンにのみロッドを3〜4本配置する部分的なボリュームパーマが威力を発揮します。全体に強いカールをかける昭和風のパーマとは異なり、根元の毛流を上向きに矯正するニュアンスパーマにより、地毛のような立ち上がりが持続します。
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