中指は五本指の中で最も長く、物を握る際に支点として最大のメカニカルストレスを受けます。手のひらの指の付け根(MP関節付近)には、指を曲げるための「屈筋腱」と、それを骨に沿わせて留めておくベルトの役割を果たす「靭帯性腱鞘(特にA1滑車)」が存在します。
PCキーボードの打鍵やスマートフォンの長時間保持などによる指の酷使が続くと、腱と腱鞘の間で慢性的な摩擦が発生します。この摩擦によって腱鞘が肥厚し、腱自体も紡錘状に腫大。やがて腱がトンネルをスムーズに通過できなくなり、中指の付け根に炎症と激痛をもたらします。さらに近年は、猫背やストレートネックといった「スマホ首」に伴う頸胸郭出口周辺の血流障害や神経過敏が、末梢である手指の腱鞘炎リスクを押し上げていることも分かっています。
また、女性ホルモン(エストロゲン)の減少や変動が腱鞘の柔軟性を低下させるため、40, 60代の更年期女性や産前産後の女性に好発するのも大きな特徴です。
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