小田和正の大規模ツアーが告知されるたび、SNSや音楽コミュニティでは必ずといっていいほど「ラストツアーではないか」という憶測が飛び交います。この噂が周期的に再燃する最大の要因は、本人がステージで見せる極限のパフォーマンスと、70代後半という実年齢のギャップにあります。
オフコース時代から数えてキャリアは50年を超え、1947年生まれの小田は喜寿(77歳)を迎えました。アリーナ規模の会場で花道を全力疾走し、原曲キーに近いハイトーンを2時間以上にわたり響かせるステージングは、身体的に極めて過酷です。本人が過去のMCで「いつまでこうして皆の前に立てるか分からない」「これが最後かもしれないと思って一公演ずつ歌っている」と吐露してきた真摯な言葉が、ファンの間で「いよいよ引退が近いのではないか」という深読みを生む契機となってきました。
さらに、かつて年末の風物詩として親しまれたTBS系音楽番組『クリスマスの約束』の放送休止期間や、コロナ禍による日程再編を経験したことも、ファンの焦燥感を煽る要因となりました。しかし、小田自身が語る「最後かもしれない」という言葉は、終焉を予告するメッセージではなく、一期一会のステージに注ぎ込む極限の覚悟を表した表現です。
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