胡蝶蘭を枯らす最大の要因は、愛情のかけすぎによる過剰な水やりだ。着生植物である胡蝶蘭の根は、空気中の酸素を呼吸している。常に湿った状態が続くと根呼吸が停止し、嫌気性菌が繁殖して重篤な根腐れを引き起こす。確実な根腐れ対策は、「完全に乾くまで絶対に水を与えない」規律を徹底することに尽きる。
具体的な水やりの頻度は、春から秋の生育期で7日〜10日に1回、気温が下がる晩秋から冬場は代謝が落ちるため2週〜3週間に1回で十分だ。植え込み材の中心部まで完全に乾燥したのを確認してから、ぬるま湯(室温程度の20℃前後)を鉢底から流れ出るまでたっぷり注ぎ、受け皿に溜まった水は1滴残らず捨てる。
置き場所・温度管理においては、直射日光を遮ったレースカーテン越しの明るい室内を選びたい。生育適温は18℃〜25℃。熱帯高山原産であるため寒さに弱く、冬場でも最低10℃以上(できれば15℃以上)を死守する必要がある。夜間の窓際は放射冷却で氷点下近くまで冷え込むため、部屋の中央へ退避させることが越冬の鉄則だ。
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