注釈付き指定席とは、ステージ全体または一部の演出、出演者、映像スクリーンが見えにくい可能性があることを前提として販売されるチケットです。興行主催者が販売時に「演出機材や会場構造の都合上、見えづらい箇所がございます」といった注意書き(注釈)を提示することからこの名で呼ばれます。
混同されやすい券種に「一般指定席」「見切り席」「機材開放席」「着席指定席」があります。これらは販売目的と座席の物理的環境が明確に分かれています。
一般指定席は、演出全体を鑑賞することを基準に設計された標準的な座席です。これに対し、見切り席(パーシャルビュー席)は、劇場のバルコニー隅やアリーナの極端な両サイドなど、構造上ステージの半分以上が物理的に視界から欠損することが確定している席を指し、通常より1,000円, 3,000円程度安価に設定される傾向があります。一方、舞台『チ。 ―地球の運動について―』などの演劇公演や音楽フェスでもみられる機材開放席は、音響卓や照明調整ブースを組んだ後に余剰となったスペースを追加販売するもので、公演直前まで視界条件が判明しない点が特徴です。
また、着席指定席は「公演中に立ち上がっての観覧が禁止されている席」であり、視界の遮蔽とは無関係に安全面やファミリー層向けに設定されるもので、注釈付き指定席とは本質的に概念が異なります。
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