どれほどメディアフォーマットや味が進化しようとも、チョコボールの核にあるのは「くちばしを開ける瞬間のときめき」です。箱の取り出し口に印刷された「金のエンゼル」なら1枚、「銀のエンゼル」なら5枚を集めて郵送応募する仕組みは、デジタル全盛の現代においても頑なにアナログな郵送交換のスタイルを残しています。
中身が決して一般公開されない「おもちゃのカンヅメ」(時代によって「キョロ缶」「飛び出す缶」などに改称)は、手に入れた者だけが秘密を共有できるというプレミアム性を半世紀以上にわたり維持し続けています。この徹底したシークレット主義こそが、親から子へ、そして孫へと語り継がれるブランドロイヤルティの源泉です。CMで流れる「クエクエ」のメロディは、その宝箱を開けるための合言葉として、何世代もの人々の記憶の奥底に刻み込まれているのです。
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