パートナーシップ解消直後、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は「真のFIFA公式ゲームこそが少年少女にとっての最高峰であり続ける」と豪語し、独自タイトル開発のプロジェクトを公言しました。しかし、コンソール基準の本格的なシミュレーションサッカーゲームを一から組み上げる作業は、想像を絶する困難を伴います。
AAA級のサッカーゲーム開発には、数千パターンにおよぶ選手の挙動モーションキャプチャ、複雑なAIのポジショニングロジック、ボール物理の正確なシミュレーションなど、10年以上の技術的蓄積と数百名規模の専任開発チームが必要です。FIFA自身はパブリッシングや開発のノウハウを持たない純粋な統括団体に過ぎません。2K Sports(Take-Two Interactive)などの既存大手パブリッシャーが協業候補として噂に上がったものの、巨額の開発コストと回収リスクを前に正式なAAAシミュレーションの発売告知は依然として足踏みを続けています。
その間隙を埋めるようにFIFAが繰り出したのは、Robloxやモバイル向けAIキャラクターゲーム、あるいはWeb3型コレクティブルといったカジュアル層・メタバース連動ゲームでした。しかし、これらは家庭用ゲーム機で本格的なリアルサッカーを求めるコアゲーマー層の渇きを癒すには至っていません。
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