アリーナツアーのセットリストは、新作『cats』の楽曲を中心に据えつつも、メジャー10周年を総括するベスト選曲に近い構成が期待されます。椎木のライブスタイルは固定化されたセットリストを嫌い、当日の空気感や直前の感情に応じてMCや曲順、即興のポエトリーリーディングを織り交ぜる点に最大の特徴があります。
軸となるのは先行曲「青いソファの上で」をはじめとする新作のナンバーですが、「真赤」「告白」「元彼氏として」「フロムナウオン」「歓声をさがして」といったキャリアを代表する名曲群がどのように配置されるかが焦点です。特に長尺の即興語りから雪崩れ込む「フロムナウオン」は、アリーナの巨大な空間を一瞬で沈黙させ、一人ひとりの孤独を抉り出すハイライトとなるでしょう。
初めてマイヘアのワンマンライブに足を運ぶ観客が知っておくべきマナーも存在します。彼らのライブは、一般的なポップスのコンサートのように「常に全員で決まったフリをする」空間ではありません。椎木自身がMCで「自由に聴いてほしい」「誰かの真似をしなくていい」と語る通り、腕を突き上げる人もいれば、じっと腕を組んで聴き入る人もいます。
過度な私語や演出を妨げるようなタイミングでの無意味な大声は敬遠されますが、感情が溢れたときのシンガロングや拍手は歓迎されます。アリーナ席であってもダイブや危険なモッシュは禁止されているため、自分自身の感情とステージ上の3人だけが対峙する純粋な空間としてライブを楽しむ心構えが求められます。
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