「W/X/Y」という無機質なアルファベットの並びには、生物学的なモチーフが込められています。ヒトの性染色体において、女性は「XX」、男性は「XY」の組み合わせを持ちます。本作のタイトルは、この染色体の組み合わせをアルファベット順に並べただけではありません。
文字の造形そのものに着目すると、さらなる意図が浮かび上がります。「X」と「X」が寄り添い、あるいは重なり合うことで「W」という1つの文字が生まれる視覚的暗号です。異なる存在である「X」と「Y」が出会い、ぶつかり合いながらも新しい形「W」を編み出していく。タイトルの段階で、二者関係の不可分な結びつきが提示されています。
Tani Yuuki自身も、インタビューなどで「正反対の2人が合わさることで1つになる」というコンセプトに言及しています。性別の違いに留まらず、性格、生い立ち、生活リズムの差異を包括するシンボルとして、この3文字が機能しているのです。
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