1960年にスタートした初代人形劇『ブーフーウー』は、三匹の子ぶたの後日談を描いたスタジオ生放送劇でした。飯沢匡の脚本と土方重巳のキャラクターデザインによるこの作品は、シンプルな豚の頭部マスクを被った着ぐるみスタイルでありながら、子どもたちの感情を鷲掴みにしました。長男の声を大山のぶ代、次男を三輪勝恵、三男のウーを黒柳徹子が演じたという事実は、日本の放送史における至宝の記録といえます。
続く『ダットくん』(1967, 1969年)や『とんちんこぼうず』(1969, 1971年)では、白黒テレビからカラー放送への過渡期におけるコントラストや輪郭線の強調が試行されました。さらに『うごけぼくのマーチ』『つづえポッピー』『ヤンヤンムウくん』と、当時の技術者は限られた素材の中で、幼児が画面越しに恐怖を感じない柔らかな曲線を模索し続けました。昭和40年代までの造形は、舞台劇の延長線上にあり、布地の質感や素朴なステッチが際立つ職人技の結晶でした。
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