Signal and Strata

島武意海岸はどこが凄い?トンネルを抜けた積丹ブルーの絶景と復旧工事の現状を徹底解説

Uncover in-depth analysis on 島武意海岸はどこが凄い?トンネルを抜けた積丹ブルーの絶景と復旧工事の現状を徹底解説.

「積丹ブルー」と称されるこの海の色は、単なる形容詞ではありません。環境省の調査でもトップクラスを誇る透明度を支えているのは、積丹半島の特殊な海底環境です。海底を構成する岩盤にはプランクトンを繁殖させる栄養塩の滞留が少なく、さらにウニなどが海藻を食べ尽くす「磯焼け」に似た環境が奇しくも海水中の有機物を極限まで減らし、驚異的な透光性を生み出しています。

海中へまっすぐに差し込む太陽光は、赤色系の波長を吸収し、青色や緑色の波長だけを鮮やかに反射します。この光学現象と火山性の安山岩が風化してできた荒々しい断崖絶壁が組み合わさることで、国内他地域では見られない特異な海景が完成しました。

同じ積丹町内に位置する名所「神威岬」が、どこまでも続く水平線と大海原の開放感を誇る動的な絶景だとすれば、島武意海岸は箱庭のように閉じた入り江の中に青の純度を凝縮した静的な絶景といえます。二つの景勝地を巡ることで、積丹半島が持つ重層的な自然の表情を立体的に体感できます。

Related Stories