17世紀後半から18世紀にかけてヨーロッパの軍人や船乗りの間で流行し、今や海賊アイコンの代名詞となったのが「トリコーン(Tricorn)」と呼ばれる三角帽子です。広いつばが雨水を肩へ逃がす実用的な目的から生まれたこの帽子は、平らな円形つば(ブリム)の外周を3カ所均等に折り上げ、中央の頭頂部(クラウン)に固定する独特の造形美を持っています。
市販の簡易的な海賊ハットは、横に長い2枚のパーツを貼り合わせただけのペラペラな平面構造になりがちです。しかし、本物のトリコーンらしい重厚感を出すためには、頭をすっぽり覆う円筒状のサイドクラウンと、外側に美しく反り返る幅広ブリムの立体的な組み合わせが欠かせません。この2つのパーツ比率を正しく設計することこそが、既製品に見劣りしないシルエットを生み出す第一条件です。
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