平等院鳳凰の人間性を理解するうえで避けて通れないのが、徳川カズヤとの激突です。合宿所でのバッジ強奪戦において、平等院は徳川に対して圧倒的な力の差を見せつけ、再起不能寸前まで追い込みました。この試合は一見すると冷酷なトップによる新世代潰しに見えましたが、物語が進むにつれてその深層が明らかになります。
かつてフランスでデューク渡邊の妹を崩落事故から救った際、平等院自身が背中に負った大怪我の記憶。自らの体を犠牲にしてでも他者を守るという「義」の精神を持ちながら、その怪我のせいで世界の頂点を逃した悔恨が、彼のテニスをより苛烈なものへと変貌させていました。徳川に課した試練も、生半可な覚悟で世界に挑めば命すら落としかねないという、彼なりの過酷な警鐘だったのです。
徳川が「ブラックホール」を習得して再び挑んできた際、平等院は命を削るその技を受け止め、真向から打ち合いました。破壊的な打球の応酬のなかで、二人の間には言葉を超えた信頼とライバル関係が芽生え、徳川は真の次期主将候補として覚醒することになります。
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