重厚な暖簾をくぐると、外の熱海の青空とは完全に遮断された薄暗い異世界が広がります。館内の展示内容は、精密なエレクトロニクス制御ではなく、ワイヤーやリレー回路、エアシリンダーで動くアナログな仕掛けが主役です。
最大の見どころは、古今東西の神話や昔話をパロディ化した立体ジオラマの数々です。「浦島太郎」が竜宮城で乙姫と繰り広げる艶笑劇や、「一寸法師」の奇抜な解釈、さらにはマリリン・モンローの有名な地下鉄通気口シーンをオマージュした風圧ギミックなど、鑑賞者のアクション(ボタンを押す、覗き穴を見る)に連動して作動します。
館内を進むと、浮世絵や春画のコレクション、古代の性信仰にまつわる男根石・女陰石の展示といった学術的価値の高い民俗資料も点在しています。露骨な生々しさを排除し、どこか哀愁漂う昭和のB級スポット特有の造形美が、鑑賞者に気まずさではなく不思議な安堵感を与えます。館内は全面写真・動画撮影禁止となっており、スマートフォンを取り出さずに展示そのものへ没入できる環境が保たれています。
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