編集部では実際に店舗へ足を運び、注文率80%を超える不動の看板メニュー「熟成醤油ラーメン 肉そば」(税込759円)を注文し、実食レビューを実施しました。運ばれてきた器には、丼一面を覆う薄切りの豚肉、刻み青ネギ、背脂、そして中央に鮮やかなオレンジ色の「柚子胡椒おろし」が鎮座しています。
まずは混ぜずにスープをレンゲで掬うと、表面に浮いた脂の層がスープの熱を閉じ込め、最後まで熱々の状態を保つ工夫が見て取れます。口に含むと、最初に広がるのは熟成醤油のまろやかな香りとしっかりとした糖度。麺は加水率高めの細ストレート麺で、シコシコとした心地よい歯応えがあり、スープの油分を適度に持ち上げます。豚肉は煮込みすぎず、注文ごとに手鍋でサッと炊き上げられているため、赤身と脂身のバランスが柔らかく、旨味が逃げていません。
中盤で中央の「柚子胡椒おろし」をスープ全体に溶かし込むと、劇的な変化が訪れます。大根おろしがスープの油分を適度に乳化・吸着し、高知県産柚子の爽快な柑橘香とピリッとした青唐辛子の辛味が、甘めのスープを一気に引き締めます。「脂っこい」と感じていた口内が瞬時にリセットされ、箸が再び加速する設計です。この柚子胡椒おろしを最初から混ぜるか、途中で溶かすかによって味のグラデーションが大きく異なり、食べる側の作法によって評価が二極化する理由が腑に落ちます。
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