データ化された画像の画質において、両者の間には設計思想の違いが見受けられます。
「写ルンです+」でスキャンされる画像データは、富士フイルムのプロ向け純正ラボの基準に準拠しています。コントラストが不自然に強調されることなく、シャドウ部のディテールとハイライトの階調が非常に滑らかです。写ルンです特有の青緑色のニュアンスや、夕暮れ時の淡いグラデーションが誇張されずにそのままデジタル化されます。過剰なシャープネス処理が抑えられているため、後から自分好みに微調整したいユーザーにも扱いやすい素直なデータといえます。
一方、カメラのキタムラをはじめとする店頭スキャナー(主に富士フイルム製フロンティア)による転送データは、一般的なスマートフォン画面で美しく見えるよう、初期設定でコントラストと彩度が高めに調整される傾向があります。肌色が明るく健康的に補正され、空の青や植物の緑がくっきりと立ち上がるため、ダウンロードした瞬間に「これぞフィルム」と実感しやすい絵作りです。どちらが優れているかという問題ではなく、リアリティと階調重視なら公式ラボ、SNSでの見栄えと華やかさを重視するなら店舗スキャンが馴染みやすいでしょう。
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