週末の舞浜駅に降り立つと、チェックのプリーツスカートにリボンやネクタイを合わせたグループが改札を抜けていきます。彼女たちの多くは現役の高校生ではありません。SNS上でハッシュタグ「#制服ディズニー」を検索すれば、20代から30代前半の女性たち、あるいはカップルが爽やかにブレザーを着こなした写真が数十万件規模でヒットします。
ITmediaの取材報道でも明かされている通り、原宿や舞浜周辺における制服需要は、かつての「学生の日常」から「大人が非日常を演出するためのギア」へと明確にシフトしました。私服でテーマパークへ行くよりも、制服という共通のドレスコードを纏うことで一体感が格段に跳ね上がります。同伴者と色違いのカーディガンを選んだり、ネクタイの柄を揃えたりする行為そのものが、パークに入る前から始まる一大エンターテインメントとして機能しています。
写真映えを至上命題とするZ世代およびミレニアル世代にとって、制服ほど「青春」「エモさ」「普遍的な清潔感」を瞬時に視覚化できる衣装は他に存在しません。日常の社会的な肩書を一時的に脱ぎ捨て、誰もが等しく無邪気になれた「あの頃」の気分へスイッチを切り替える装置として、なんちゃって制服が選ばれています。
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